「逝去」、「死去」の意味の違いと適切な使い方

  誰かが亡くなった時によく使う言葉の1つが「逝去(せいきょ)」です。「死ぬ」の尊敬語で身内以外の方が亡くなった時などに使います。一方「死去」は尊敬語ではありません。そのため親など身内の訃報を伝える時などに用いられます。
 ここで気を付けたいのが同じ会社の社員や上司、部下が他界したことを他社に伝えるケースです。同じ会社の人は身内にあたると考えられるため「死去」を用います。また、身内の死を表現する際は「永眠」や「他界」も使用可能です。急に亡くなった場合は「急逝(きゅうせい)」とも表現できます。              「逝去」で気になるのが文法的に誤りとされる二重敬語です。「逝去」の時点で敬語であるため「ご逝去」や「逝去された」は二重敬語になります。本来、文法的に正しい言い方は「逝去した」です。ただ「ご逝去」も死という厳粛な事態を前にして、より相手や遺族に配慮したふさわしい表現とも言えるでしょう。
 どんな人も家族や身内など大切な人が亡くなった時は、冷静ではいられないことが多いものです。慌てずきちんと訃報を伝えられるように普段から言葉の一語一語に込められた意味を知り、使い分けておくことも大切です。        

逝去か死去考える女性