葬儀を取り巻く環境の変化


1.葬儀の市場規模

 葬祭ビジネスの市場規模は、最近10年間を見ても2兆円弱で推移しており微増に留まっています。大きな要因としては、葬儀の低価格化が進展していることが影響しています。  

2.高齢化社会

 高齢化社会に伴い死亡者数は年々増加しています。2025年には団塊の世代が後期高齢者になります。その後2040年までは死亡者数が増加すると言われています。  

3.コロナ禍での葬儀 

進行している葬儀の「小規模化」が更に加速しています。 

4.インターネットの普及

 葬儀仲介業者が台頭しています。今まで不透明であった葬儀価格を見直し、無駄を省いた透明性の高い低価格葬儀パッケージを設定し、予め決められた価格で葬儀ができることを顧客に訴求して、そのニーズの高まりとともに勢力を拡大しています。

5.今後の見通し

 今後、死亡者数の増加とともに葬儀件数は増加しますが、一旦小規模化が浸透した葬儀文化は元には戻らず、コロナ禍で更に「小規模・低価格の葬儀」が進行すると予想されます。