お布施とは、本来仏教の修行方法のひとつで、その中でも三種の施し方「三施」があります。金品を施す「財施」(ざいせ)、仏の教えを伝える「法施」(ほうせ)、恐怖心を取除く「無畏施」(むいせ)です。
お葬式では、僧侶が「法施」と「無畏施」を、遺族が「財施」を施し合っていました。そして「財施」に当たるお布施は本来ご本尊に捧げるもので、僧侶の読経や戒名をいただく謝礼や対価という考え方ではありません。
しかしながら現在では読経や戒名への謝礼金と理解されていることが一般的であり、ある程度の相場も形成されています。ただし、戒名の違いや葬儀の種類、寺院によって変動することがあります。更に最近ではインターネットの葬儀仲介事業者の台頭も見逃がせません。この仲介事業者は今まで不透明であった葬儀価格(お布施価格も含む)を見直し、明確な価格体系を持って予め決められた価格で葬儀が出来ることを顧客に訴求し、ここを強みとして市場拡大を図ってきました。
そして、この仲介事業者が特定の寺院と提携することにより、新たなお布施価格が誕生し着実に浸透しつつあります。
お布施の額を決定する場合は、こうした昔からの背景や現況などを踏まえて総合的に勘案し決定するのが良いでしょう。私たち葬儀スタッフもお手伝いさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。