友引と葬儀について


【友引のとは】

 友引とは六曜「先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口」という占術の一つであり、中国の三国志における最強の武将 諸葛孔明が発案したという説もあります。その後日本に伝わり陰陽道(おんみょうどう)とミックスされることで今の六曜という形に変化したと言われています。

【友引の意味】

 本来は「争ごとが共に引き分け」という意味で、発祥は戦略に利用された吉凶に関する占いの暦(こよみ)なのです。そして元々の漢字は「共引」で共に引き合い勝負なしという意味であり、現在の「友引」友を引き寄せるという意味ではないのです。

【友引の日にご葬儀をしてもいいの?】

 友引の日にご葬儀をしても問題ありません。友引の日にご葬儀を行うと故人が友人を冥土(めいど)に一緒に導いてしまうという言い伝えがある為、今まで避けられてきました。しかし、本来の意味からすればこれは後から生じた迷信であり必要以上に気にすることはありません。

実際には親族・親戚が「友引の日の葬儀は避けるべきだ」と強く希望している場合や、禅宗関係の寺院などではご葬儀日の日延べをアドバイスされることも多いようですので注意が必要です。

 本来の意味からすれば必要以上に気にすることはありませんが、葬儀文化の中で迷信や風習・言い伝えが一般常識として根付いていることも見逃せない事実ですし、友引の日にご葬儀を行うかどうかの決定は、周囲に反対者がいないか、菩提寺のご住職がどの様に言われているかや、参列者のことなどを総合的に勘案しご葬儀日を決定すると良いでしょう。また、葬儀社スタッフに相談してみるのも一案です。