人が亡くなると必ず行われる「葬儀」ですが、「なぜお葬式ってしなければいけないのかな?」と考えたことはありませんか?
「そういうものだから・・」それ以上考えてなかったと言われる方もいらっしゃるでしょう。
とは言え改めて質問されると気になりますよね。
そこで葬儀社には必ず置いてある「葬儀概論」で調べてみました。すると葬儀には5つの役割があるとされています。
人は生きている間は多かれ少なかれ社会と関わっています。まずは関わっている社会に「死」を通知しなれけばなりません。死亡届を提出し戸籍から抹消します。
人は亡くなると腐敗が始まります。そこで火葬等の処理が必要になります。
葬儀としてはこの霊の供養が主な葬儀を行う理由と思われます。死者の霊をこの世からあの世に送り出す宗教的役割です。
死は一般的に悲しみ、心の痛み、不安を与えます。葬儀は、悲しみ・不安の元である「死」を受け入れ、心を癒すプロセスでもあります。
人の死は社会的にも様々な感情を引き起こします。日本の歴史で言えば「祟り(たたり)」に代表されるように自分の理解が及ばないことを恐れたりします。「祟り」「霊」などの恐怖心を和らげるために日本人は昔から鎮魂の儀式を行ってきました。慰霊祭などがそうで今も行われています。
全ての葬儀がこの5つの役割を満たしているということではないと思いますが、「なぜお葬式って…」という疑問の解決の糸口にはなりそうです。